マイニング工場とは?世界の国の特徴と現在

マイニング工場つまり、仮想通貨のマイニングを主に行っている工場の事をマイニングファームといいます。
世界中に色々なマイニング工場(マイニングファーム)がありますので特徴と現在の状況を記事にしたいと思います。

マイニング工場(マイニングファーム)とは

マイニング工場(マイニングファーム)というのは↓の様に大量にマイニングマシンを動かすためにある工場またはデータセンターの事を言います。

マイニングに特化された施設です。
  • 空調
  • コストパフォーマンスの高い建物
  • 大量の電力施設

が特徴です。

空調

マイニングマシンは365日24時間ずっと計算をし続けています。そのため膨大な熱がでます。この熱が厄介であまり高熱になると機械の寿命を縮めるため、常に機械を冷却し続けなくてはなりません。
単純に冷房で冷やしては経費が掛かり過ぎて儲けが出ませんので、一般的な工場は外気が涼しいところに建物を建てて機械を空冷します。
実際は↓の様に外の空気を大量に入れて空気をそっくり入れ替える感じです。

この様な巨大なファンで空気を排出します。

コストパフォーマンスの高い建物

通常、データセンターと呼ばれるサーバーが集まった建物は精密機器を扱うため非常にデリケートな建物となります。医療のクリーンルームに近い感覚です。そのため、非常に高価な建設費となります。
しかしながら、マイニングマシンはサーバーほど精密な機械ではないのでもう少しラフな建物で問題ありません。
あまり低クオリティでは困りますが、ここにお金をかけすぎると投資効果が悪くなります。
コンテナでの運用や廃工場のリノベーションが一般的です。

コンテナ型マイニングファーム

大量の電力施設

マイニングマシンは尋常ではない電力を消費します。
中堅工場ですら2MWh位の電力を消費します。これは一般的な一軒家の650軒分に値します。もはや一つの町ですね。
そのくらいの電気を一つの工場で使いますので、それを供給する施設を作りコントロールする必要があります。

専用の変電所を併設することもあります。

日本のマイニング工場

日本は2017年にマイニングブームが起きて大量のマイニング工場ができました。その中でも電気代が安く比較的涼しい地域である北陸に工場が集まりました。
(平均的な日本の工業用電気代16円位に対し北陸電力館内は13円程度)
その後の爆発的な仮想通貨の値上がりによってペイすることは可能でしたが、マイニングの世界的な電気代平均約7円からすると倍という金額になりますので、だんだんとマイニング事業から法人は撤退していきました。

現在は数社程度が赤字ながらもマイニングをしている状況です。

ようやくGPUレンダリングという新しい産業が生まれており、マイニング以外の用途でもマイニングマシンが使える道筋が出てきたため、そちらに徐々に移行しております。
(GPUレンダリングの収益性はマイニングの数倍です)

アイスランドのマイニング工場

アイスランドは地熱と水力発電で大量のエネルギーが余っており、世界中からアルミニウムの精錬工場が集まっています。そこに目を付けたのがマイニング業界。
3円強の超低価格な電気代に加え極寒の地を生かして大量のマイニング工場が生まれました。

現在も数多くのマイニング工場がありますが、国として電力が足りなくなりつつあることと、部材や人件費の高騰により新規の工場は少なくなっています。

余剰電力による安価な電力が売りでしたが、世界中からマイニング工場が集まってきたため、電気が段々と足りなくなり国としてもこれ以上マイニング工場が増えるのが困る状態となってきました。
加えて、元々工場にまつわる部材や人件費が高く電気代は安いのですが設備費と運営費が高騰しているのが現状です。

中国のマイニング工場

相変わらず、ビットコインマイニング全体の半分を占めているのが中国です。その中でもマイニング工場のほとんどが四川に集まっています。
なぜ四川に集まっているかというと、ここには水力発電所が沢山あり大量の余剰電力があります。
水力発電所は発電量が雨の量に頼っているためコントールが大変です。今までは余っている電気は貯める事ができないので捨てていました。そこに目を付けたのがマイニング業界です。捨てている電気を安い値段で購入し、ここに大量のマイニング工場ができました。
中国の水力発電の特徴として、雨が多い雨季と雨が少ない乾季で電気代が変わることです。
雨季が4円kWh、乾季が7円kWh程度になります。

現在も多数のマイニング工場がありますが、国の規制等もありまして少しずつ他の国移りつつあります。
特に衝撃だったのが、洪水による工場の水没ですね。どうしても水力発電所に頼っているという事と、四川は山と谷が入り組んでいるのでどうしても洪水の被害を受けやすいです。

中国マイニング工場の洪水と水没動画です、衝撃ですね。

ウクライナのマイニング工場

ウクライナのマイニング事情を調べる方も多いですが、基本的に旧ソ連のロシア衛星国は似たような環境にあります。豊富な大陸のエネルギー資源を使って安価な電気代になっております。
電気代としては3.8円位となっています。水力と石炭、ガスあたりが多いです。また人件費も安いため運営費も抑えられております。

現在あまり多くの工場は集まっていません、ロシアとの国家的緊張があるためカントリーリスクは少し高いと言えます。

ロシアのマイニング工場

ロシアは大量の資源を生かし、安い電気代となっています。地域差や発電所にもよりますが、3から5円となっております。
特に最近はイルクーツク地域の水力発電周りに大量の工場ができています。

最近非常に人気が出てきており、安定した電力、安い人件費、寒冷地を生かした地域となっています。国としてマイニングを推奨するのかしないのかまだ確定してはいないので油断はできないです。

注意点として、ロシアにマイニングマシンを輸入するのには少し癖があります。お国柄でしょうか、慣れている業者に任せましょう。

カザフスタンのマイニング工場

ロシアの衛星国で最も人気があるのがカザフスタンになっています。
電気代は4円位となります。石炭やガスの発電所が多く、最近人気となっており、ウズベキスタンやキルギスのマイニング難民が流れ込んでいる状況です。特に今のところ国として何もマイニングに対して方針を出していません。

現在も順調にマイニング工場が増えていっております。

その他の国のマイニング工場

出典:coinsharesgroup

他にも、メインとなっている地域は、
北欧
北米
ジョージア
イラン
が有名な場所となっています。

今後もこの辺を特集したいと思います。

2 COMMENTS

佐藤幸雄

大変勉強になりました。
ありがとうございました。
自分もほそぼそとマイニングをしております。
今後とも、素晴らしい、情報をお願い致します。

返信する

佐藤幸雄 へ返信する コメントをキャンセル

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です