先日こんなツイートをしました。
このTwitterに書いてある通り、マイニングシティ報酬の年利を予測計算してみました。(これは過去の経験からくる編集部独自の計算予測です。)その計算方法を記事にします。
まず、マイニングは、長い期間で、同じハッシュレートでしたらら少しずつ掘れる量が減っていく特性があります。
目次
表面利回りは?

マイニングシティのプラン ゴールド 3,500ドルを例にして、
ハッシュレートと日々のコストから報酬を計算できるサイトで計算してみましょう。
https://www.cryptocompare.com/mining/calculator/
- ハッシュレート 35Th
- コスト 0.0475ドルkWh
- Pool fee 1.5%
Pool Feeは提携先として紹介されている BTC.comの平均手数料を記入しました。
結果は

1日3.96ドルの利益
1年で1445ドルの利益
1100日間(わかりやすく3年とします) 4335ドルの利益
年利に直すと41%(以下小数点四捨五入) 月利 3%となります。
月利3%ならかなりよい投資に見えますが、これはあくまでも表面利回りになります。
実質利回りは?

それでは実質利回り予測をしてみましょう。
前提として
- BTCの価格変動は考慮しない
- ハッシュレート当たりの掘れる量は年々下落する
- その変動幅は毎年半分とする
とします。BTCの価格変動は予測しようがありませんが、1ハッシュレート当たりの掘れる量が低下していくのは歴史的に見ても明らかです。毎年マシン性能があがりますし、来年はマイニング量が半分になる半減期が訪れます。
これは最悪を想定して年で半分になると計算しましょう。
それを考えると
1年目の報酬 報酬2318ドル―コスト873ドル= 1445ドルの利益
2年目の報酬 報酬1159ドル―コスト873ドル= 286ドルの利益
3年目の報酬 報酬580ドル―コスト873ドル= -293ドルの赤字
となります。3年目は赤字になりますので省きましょう。ASICの寿命は機械的にも性能的にも2~3年ですので概ねこの計算は近いと思います。
3年で終了しますので、
元本を引いた
実質利率 -51%
実質年利 -17%
となります。
1年目と2年目の合計利益1731ドル
3年合計利率 49%
年利 16%となります。
*Twitterの日よりもBTCレートが落ちたので更に年利が悪くなっています。

これでは到底元も取れないので、もう少し計算を緩くして
- BTCの価格変動は考慮しない
- ハッシュレート当たりの掘れる量は年々下落する
- その変動幅は毎年4分の1減とする
3の条件を緩くして見ました。
1年目の報酬 報酬2318ドル―コスト873ドル= 1445ドルの利益
2年目の報酬 報酬1739ドル―コスト873ドル= 866ドルの利益
3年目の報酬 報酬1304ドル―コスト873ドル= 431ドルの利益
3年の合計利益 2742ドル
利率 78%
年利 26%
となります。
3年で終了しますので、
元本を引いた
実質利率 -23%
実質年利 -8%
これでも原資回収不可能な気がしますので、最初から投資しようとは思わないです。
後はBTC価格が上がることに期待するという事になり、それでは運の要素に頼ることになります。運の要素が強い投資は、投機性が高くなり博打になってしまいます。
運用コストは0.475ドルkWhと非常に安く頑張っているのですが、
- 宣伝広告費
- MLM報酬
- システム運用費
のコストが相当かかっていると思います。しかし、これはどのクラウドマイニングにも当てはまることになります。
マイニングシティの利益は、ハッシュレート価格に含まれていと思われますので、顧客は次から次に複利で新しくハッシュレートを購入してもらいたいという事です。
複利で増やしていくと?

それでは、複利でどんどんハッシュレートを購入した場合を予測してみましょう。条件は甘めの方にしました。
前提条件
- 500ドル利益が達成されたらハッシュレートを購入する
- 他の条件は実質年利計算した時と同じにする(減額4分の1バージョン)
買増し回数 | 経過日数 | 合計Th数 | 1日の利益 |
1回目 | 127日 | 40Th | 4.53ドル |
2回目 | 238日 | 45Th | 5.10ドル |
3回目 | 337日 | 50Th | 5.67ドル |
4回目 | 483日 | 55Th | 2.97ドル |
5回目 | 646日 | 60Th | 3.27ドル |
6回目 | 816日 | 65Th | 2.55ドル |
7回目 | 1013日 | 70Th | 2.72ドル |
1100日間終了時
合計70Th
1日の利益2.72ドル
最終利益235.56ドルで終了です。
残念ながら1Th当たりの値段が高すぎて、1Th当たり掘れ高の減少に追いつくことができません。複利運用も難しいことがわかりました。
マイニングシティがおおやけにしている現在の利率は真実を記載しています。マイニング計算サイトで計算することもできます。
しかし、マイニングシティで稼ぐためにはマイニング報酬を当てにせず、MLMとしての紹介報酬を頑張らなくては稼ぐことはできそうにありません。
肝心のマイニング投資自体はどうかというと、
表面利回りと実質利回りで違うので複利で投資したとしても、元本を回復するのに苦戦することが予想されます。
元本割れが予想される投資は投資対象に入りません。
1kWhあたりのコストが0.475ドルとクラウドマイニングの中では大健闘しているだけに、1Th当たりのコスト高がもったいないです。
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